発熱を契機に診断された小腸内分泌細胞癌の1例
「症例」 患者 : 50歳代, 女性. 主訴 : 発熱. 既往歴・家族歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 2週間ほど続く37~39℃台の発熱を主訴に近医を受診. 尿路感染症が疑われ, 抗菌薬が投与されたが解熱せず, 当院を紹介受診した. 来院時現症 : 体温38.0℃, 眼瞼結膜に貧血あり, 下腹部に軽度圧痛あり. 検査所見 : Hb 7.2g/dl, Ht 22.9%, RBC 328×104/μl, WBC 5,400/μl, Alb 2.1g/dl, CRP 15.1mg/dlと小球性低色素性貧血, 低Alb血症と炎症反応の上昇を認めた. 腫瘍マーカーは正常値内, 便潜血は陽性であった....
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2015/06/18, Vol.86(1), pp.174-175 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「症例」 患者 : 50歳代, 女性. 主訴 : 発熱. 既往歴・家族歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 2週間ほど続く37~39℃台の発熱を主訴に近医を受診. 尿路感染症が疑われ, 抗菌薬が投与されたが解熱せず, 当院を紹介受診した. 来院時現症 : 体温38.0℃, 眼瞼結膜に貧血あり, 下腹部に軽度圧痛あり. 検査所見 : Hb 7.2g/dl, Ht 22.9%, RBC 328×104/μl, WBC 5,400/μl, Alb 2.1g/dl, CRP 15.1mg/dlと小球性低色素性貧血, 低Alb血症と炎症反応の上昇を認めた. 腫瘍マーカーは正常値内, 便潜血は陽性であった. 上下部消化管内視鏡検査で異常はなかった. 経過 : 発熱の原因精査を進めたが, 各種検査で明らかな異常は認めなかった. 下腹部痛が持続していたため, 来院時のCTでは異常所見は認めなかったが, 第35病日に再検, 骨盤腔内の小腸に不整な壁肥厚を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.86.1_174 |