短期間で内視鏡所見が0-Ⅱaから0-Ⅱcへ形態変化した早期胃癌の1例
「はじめに」 胃癌が化学療法などの治療に伴って肉眼的形態が短期間で変化・縮小することはよくあるが, 自然経過において胃癌が脱落・消失, もしくは縮小することは非常に稀である. 今回我々は, 初回の病変指摘から約10週間で内視鏡所見が0-IIaから0-IIcへ形態変化を来し, その原因として腫瘍の自然脱落が考えられた早期胃癌の1例を経験したため文献的考察を加え報告する. 「症例」 患者 : 75歳, 女性. 主訴 : 呼吸困難. 既往歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 胸苦しさ, 呼吸困難にて救急外来受診. 発作性心房細動の診断で循環器内科に緊急入院となり, 血液検査で貧血を認めたため, 精査加...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2015/06/18, Vol.86(1), pp.148-149 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 胃癌が化学療法などの治療に伴って肉眼的形態が短期間で変化・縮小することはよくあるが, 自然経過において胃癌が脱落・消失, もしくは縮小することは非常に稀である. 今回我々は, 初回の病変指摘から約10週間で内視鏡所見が0-IIaから0-IIcへ形態変化を来し, その原因として腫瘍の自然脱落が考えられた早期胃癌の1例を経験したため文献的考察を加え報告する. 「症例」 患者 : 75歳, 女性. 主訴 : 呼吸困難. 既往歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 胸苦しさ, 呼吸困難にて救急外来受診. 発作性心房細動の診断で循環器内科に緊急入院となり, 血液検査で貧血を認めたため, 精査加療目的で当科に併診となった. 入院時現症 : 身長157cm, 体重57kg. 血圧140/88mmHg, 脈拍164回/分不整. 眼瞼結膜貧血なし, 眼球結膜黄染なし. 胸腹部に診察上異常所見は認めなかった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.86.1_148 |