悪性肝門部胆管狭窄における内視鏡的減黄術
【目的】悪性肝門部狭窄の減黄術において,我々は片葉ドレナージを原則としている。今回,術前症例,非切除例における成績を検討した。【方法】2013年7月〜2014年10月までに施行したERCP 456件中,肝門部狭窄43例を対象とし,初回減黄法,追加ドレナージ,最終減黄法,減黄期間,化学療法施行率,化学療法不能であった原因について検討した。【結果】減黄前に切除の可能性ありと診断した18例の初回減黄法は,ENBD 3例,plastic stent(PS)1本留置14例,PS複数留置1例であった。追加ドレナージを4例に要したが,13例(72.2%)は片葉ドレナージで対応可能であった。術前減黄期間は平均...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2015/06/18, Vol.86(1), pp.104-107 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【目的】悪性肝門部狭窄の減黄術において,我々は片葉ドレナージを原則としている。今回,術前症例,非切除例における成績を検討した。【方法】2013年7月〜2014年10月までに施行したERCP 456件中,肝門部狭窄43例を対象とし,初回減黄法,追加ドレナージ,最終減黄法,減黄期間,化学療法施行率,化学療法不能であった原因について検討した。【結果】減黄前に切除の可能性ありと診断した18例の初回減黄法は,ENBD 3例,plastic stent(PS)1本留置14例,PS複数留置1例であった。追加ドレナージを4例に要したが,13例(72.2%)は片葉ドレナージで対応可能であった。術前減黄期間は平均9.3(0〜30)日であった。胆管炎による手術延期が1例あった。減黄前に非切除と診断した25例の初回減黄法は,PS 1本留置17例,MS 1本留置5例,PS複数本留置2例,MS複数本留置1例であった。追加ドレナージを5例に要したが,17例(68%)は片葉ドレナージで対応可能であった。化学療法を予定した24例中18例(75%)に化学療法を施行し,減黄期間は平均24.7(0〜125)日であった。施行不能の原因は,減黄不良4例,原疾患の進行1例,肝膿瘍1例であった。【結論】大部分の症例において,片葉ドレナージで手術や抗腫瘍療法へ移行可能であった。 |
---|---|
ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.86.1_104 |