PTGBDルートからランデブー法で総胆管結石除去術を施行した1例

「はじめに」 十二指腸下行部, 特にVater乳頭近傍には憩室が高頻度にみられ, 傍乳頭憩室と呼ばれる. この憩室により内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)が困難になる場合がある. 今回我々は, 憩室内開口乳頭のためERCPが困難であったが, 壊疽性胆嚢炎の治療の際に経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)ルートからのランデブー法で総胆管結石除去が可能であった1例を報告する. 「症例」 患者 : 87歳, 女性. 主訴 : 右上腹部痛, 発熱. 既往歴 : 67歳時心筋梗塞, 糖尿病, 高血圧. 現病歴 : 2013年10月初めより腹痛を認め, 近医にて胆嚢炎と診断され当院へ紹介された. 入...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2014/12/06, Vol.85(1), pp.132-133
Hauptverfasser: 小池, 健郎, 瀧川, 穣, 小松原, 利典, 陣内, 秀仁, 紀, 仁, 菅谷, 武史, 松田, 圭央, 藤崎, 真人, 岡本, 裕, 小松, 本悟, 平石, 秀幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 十二指腸下行部, 特にVater乳頭近傍には憩室が高頻度にみられ, 傍乳頭憩室と呼ばれる. この憩室により内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)が困難になる場合がある. 今回我々は, 憩室内開口乳頭のためERCPが困難であったが, 壊疽性胆嚢炎の治療の際に経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)ルートからのランデブー法で総胆管結石除去が可能であった1例を報告する. 「症例」 患者 : 87歳, 女性. 主訴 : 右上腹部痛, 発熱. 既往歴 : 67歳時心筋梗塞, 糖尿病, 高血圧. 現病歴 : 2013年10月初めより腹痛を認め, 近医にて胆嚢炎と診断され当院へ紹介された. 入院時現症 : 身長145cm, 体重44kg, 血圧101/68mmHg, 体温39.3℃, 眼瞼結膜貧血なし, 眼球結膜黄疸あり, 腹部平坦軟, 圧痛あり, 反跳痛あり, 右季肋部叩打痛あり, Murphy signあり. 入院後経過 : 来院時の腹部CTにて総胆管結石, 胆嚢結石, 胆嚢腫大を認めた.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.85.1_132