ESD後に狭窄を来した巨大直腸側方発育型腫瘍の1例

「はじめに」 Endoscopic submucosal dissection(ESD)は, 全周性の大きな病変でも一括切除が可能な治療であり, 直径10cmを超える病変に対してESDを行った報告もみられる. 今回我々は, 巨大直腸側方発育型腫瘍のESD後に狭窄を来し, 狭窄の原因を病理組織学的に検討できた症例を経験したので, 文献的考察を加え報告する. 「症例」 患者 : 60歳, 女性. 主訴 : 血便. 現病歴 : 2013年10月上旬に血便を主訴に近医を受診し, 下部消化管内視鏡検査で, 直腸(Rb~Ra)に長径約10cm, ほぼ全周性の粗大結節を伴う側方発育型腫瘍〔IIa(LST-G...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2014/12/06, Vol.85(1), pp.124-125
Hauptverfasser: 呉, 一眞, 市川, 亮介, 伊藤, 慎吾, 本庄, 薫平, 盧, 尚志, 河合, 雅也, 石山, 隼, 神山, 博彦, 高橋, 玄, 小島, 豊, 五藤, 倫敏, 奥澤, 淳司, 冨木, 裕一, 坂本, 一博, 福村, 由紀, 八尾, 隆史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 Endoscopic submucosal dissection(ESD)は, 全周性の大きな病変でも一括切除が可能な治療であり, 直径10cmを超える病変に対してESDを行った報告もみられる. 今回我々は, 巨大直腸側方発育型腫瘍のESD後に狭窄を来し, 狭窄の原因を病理組織学的に検討できた症例を経験したので, 文献的考察を加え報告する. 「症例」 患者 : 60歳, 女性. 主訴 : 血便. 現病歴 : 2013年10月上旬に血便を主訴に近医を受診し, 下部消化管内視鏡検査で, 直腸(Rb~Ra)に長径約10cm, ほぼ全周性の粗大結節を伴う側方発育型腫瘍〔IIa(LST-G)〕を認めた. 術前の精査で粘膜下層(以下, SM)への深部浸潤も疑われたが, 患者の希望もありESDの方針で当科に紹介され入院となった. 血液生化学的所見 : CEAが8.0ng/mlと上昇していたが, その他に異常所見は認められなかった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.85.1_124