自己免疫性胃炎に合併した早期胃癌に対しESDを施行した1例
「はじめに」 自己免疫性胃炎は, type I胃カルチノイドを合併することが知られているが, 早期胃癌との関連は定かではない. 今回我々は, 病理組織学的に証明した自己免疫性胃炎に早期胃癌を合併し, 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した1例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 88歳, 女性. 主訴 : 異常行動. 既往歴 : 虫垂炎, メニエール病, 膀胱癌, 右白内障手術, 脳梗塞, 右変形性膝関節症, 変形性脊椎症. 家族歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 約12年の統合失調症歴あり, 投薬で徐々に改善. 2013年11月頃より注意力散漫がみられ, 日中改善と増悪を繰り返し...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2014/12/06, Vol.85(1), pp.90-91 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 自己免疫性胃炎は, type I胃カルチノイドを合併することが知られているが, 早期胃癌との関連は定かではない. 今回我々は, 病理組織学的に証明した自己免疫性胃炎に早期胃癌を合併し, 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した1例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 88歳, 女性. 主訴 : 異常行動. 既往歴 : 虫垂炎, メニエール病, 膀胱癌, 右白内障手術, 脳梗塞, 右変形性膝関節症, 変形性脊椎症. 家族歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 約12年の統合失調症歴あり, 投薬で徐々に改善. 2013年11月頃より注意力散漫がみられ, 日中改善と増悪を繰り返していた. 12月中旬に衣服着脱などの常同行動を認めたため救急要請, 精神科入院となった. 入院時現症 : 血圧159/83mmHg, 脈拍70回/分・整, 体温36.3℃, 酸素飽和度96%(room air). 神経学的所見 : 意識は閉眼しているが, 呼名で容易に開眼. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.85.1_90 |