腸回転異常症を合併した胃石の1例
「はじめに」 胃石とは経口摂取した物質が胃内で結石となったものである. 食物の胃内停滞が胃石の形成に寄与することは知られている. 今回我々は, 腸回転異常症を合併した成人の胃石例を経験した. 腸回転異常症と胃石の関連について検討したので報告する. 「症例」 患者 : 59歳, 男性. 主訴 : 心窩部痛, 嘔気. 既往歴 : てんかん(17歳), 十二指腸潰瘍穿孔(穿孔部単純閉鎖術 : 39歳). 嗜好 : 飲酒歴なし, 喫煙歴20本×39年. 内服薬 : なし. 現病歴 : 数年来, 食後の心窩部不快感を自覚していた. また, 2年前に干し柿を2個ずつ10日間連続摂取したことがあった. 今回...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2014/12/06, Vol.85(1), pp.72-73 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 胃石とは経口摂取した物質が胃内で結石となったものである. 食物の胃内停滞が胃石の形成に寄与することは知られている. 今回我々は, 腸回転異常症を合併した成人の胃石例を経験した. 腸回転異常症と胃石の関連について検討したので報告する. 「症例」 患者 : 59歳, 男性. 主訴 : 心窩部痛, 嘔気. 既往歴 : てんかん(17歳), 十二指腸潰瘍穿孔(穿孔部単純閉鎖術 : 39歳). 嗜好 : 飲酒歴なし, 喫煙歴20本×39年. 内服薬 : なし. 現病歴 : 数年来, 食後の心窩部不快感を自覚していた. また, 2年前に干し柿を2個ずつ10日間連続摂取したことがあった. 今回, 心窩部痛と嘔気を主訴に当院救急外来を受診し, 入院となった. 血液検査所見 : 特に異常はなかった. 腹部CT : 胃内に65×45mmの占拠性物質を認めた. また, 小腸は腹部右側に分布し, 大腸は腹部左側に分布していた. 上部消化管内視鏡 : 緑色の胃石を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.85.1_72 |