63. 内反結腸憩室の1例

「はじめに」内反結腸憩室は稀な疾患であり, ポリープや粘膜下腫瘍などの腫瘍性病変との鑑別が問題となる. 今回我々は, 腫瘍性病変と誤認し生検を施行した, 内反結腸憩室を経験したので報告する. 「症例」患者: 58歳, 男性. 主訴: 特になし. 現病歴: 高血圧で近医に通院中であった. 7日前から右下腹部痛が出現し, 徐々に増悪するため当院を紹介され, 上行結腸憩室炎の診断で入院となった. 10日間の入院治療で軽快退院した. 約1ヵ月後, 外来で大腸内視鏡検査を施行した. 既往歴: 高血圧. 身体所見(憩室炎での入院時): 体温37.4℃, 血圧144/92mmHg, 脈拍84回/分・整, 右...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) 2014-06, Vol.84 (1), p.176-178
Hauptverfasser: 柿本年春, 辻忠男, 桂英之, 金田浩幸, 篠崎博志, 水谷友美, 三浦邦治, 宮永亮一, 松波幸寿
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」内反結腸憩室は稀な疾患であり, ポリープや粘膜下腫瘍などの腫瘍性病変との鑑別が問題となる. 今回我々は, 腫瘍性病変と誤認し生検を施行した, 内反結腸憩室を経験したので報告する. 「症例」患者: 58歳, 男性. 主訴: 特になし. 現病歴: 高血圧で近医に通院中であった. 7日前から右下腹部痛が出現し, 徐々に増悪するため当院を紹介され, 上行結腸憩室炎の診断で入院となった. 10日間の入院治療で軽快退院した. 約1ヵ月後, 外来で大腸内視鏡検査を施行した. 既往歴: 高血圧. 身体所見(憩室炎での入院時): 体温37.4℃, 血圧144/92mmHg, 脈拍84回/分・整, 右下腹部に筋性防御, 反跳痛を伴う圧痛を認めた. 検査所見(憩室炎での入院時): 白血球, CRPの増加を認めた.
ISSN:1348-9844