49. 横行結腸皮膚瘻に対して術前大腸内視鏡が有用であった1例

「はじめに」腸管皮膚瘻は手術創と創近傍の腸管の間に多く形成され, 腸液の排出を認める. 今回我々は, 開腹胆嚢摘出術後に発症した横行結腸皮膚瘻に対して大腸内視鏡を施行し, 術式決定に有用であった症例を経験したので報告する. 「症例」患者: 76歳, 男性. 主訴: 創部からの糞便流出. 既往歴: 胃癌(20年前に幽門側胃切除術, Billroth I法再建), 小腸破裂(17年前に小腸部分切除術). 家族歴: 特記事項なし. 現病歴: 糖尿病にて近医通院中に血液検査で胆道系酵素の上昇を指摘された. 腹部超音波検査にて胆嚢結石を指摘され, 当院外科を紹介受診した. 胆嚢結石症に対して右肋弓下切開...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) 2014-06, Vol.84 (1), p.148-150
Hauptverfasser: 天田塩, 藤田晃司, 内雄介, 一坂俊介, 森克昭, 石川啓一, 堂脇昌一, 菊永裕行, 熊井浩一郎, 片桐真理, 三浦弘志, 辻川華子, 三上修治, 村井隆三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」腸管皮膚瘻は手術創と創近傍の腸管の間に多く形成され, 腸液の排出を認める. 今回我々は, 開腹胆嚢摘出術後に発症した横行結腸皮膚瘻に対して大腸内視鏡を施行し, 術式決定に有用であった症例を経験したので報告する. 「症例」患者: 76歳, 男性. 主訴: 創部からの糞便流出. 既往歴: 胃癌(20年前に幽門側胃切除術, Billroth I法再建), 小腸破裂(17年前に小腸部分切除術). 家族歴: 特記事項なし. 現病歴: 糖尿病にて近医通院中に血液検査で胆道系酵素の上昇を指摘された. 腹部超音波検査にて胆嚢結石を指摘され, 当院外科を紹介受診した. 胆嚢結石症に対して右肋弓下切開で開腹胆嚢摘出術が施行された. 開腹所見としては胆嚢と大網の癒着を認めたが, 腹壁および胆嚢と横行結腸の癒着は認められなかった.
ISSN:1348-9844