33. 十二指腸GISTに対する腹腔鏡内視鏡合同手術の経験

「はじめに」Gastrointestinal stromal tumor (GIST)を含む胃粘膜下腫瘍に対し, 近年, 腹腔鏡・内視鏡合同手術(laparoscopy and endoscopy cooperative surgery: LECS)が低侵襲治療の1つとして治療選択肢に挙げられる. 十二指腸はその解剖学的な複雑さから手術が困難な症例がある. 今回我々は, 十二指腸GISTに対しLECSを施行したので, 若干の文献的考察を含めて報告する. 「症例」患者: 75歳, 男性. 身体所見・既往歴: 特記すべきことはなく, 地域の健康診断での胃部X線にて異常を指摘された. 現病歴: 精査...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) 2014-06, Vol.84 (1), p.116-118
Hauptverfasser: 長尾さやか, 長尾二郎, 斉田芳久, 渡邉学, 榎本俊行, 松清大, 高林一浩, 渡邉良平, 大辻絢子, 永岡康志, 石井智貴, 高橋亜紗子, 草地信也, 佐藤浩一郎, 伊藤紗代, 前谷容
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「はじめに」Gastrointestinal stromal tumor (GIST)を含む胃粘膜下腫瘍に対し, 近年, 腹腔鏡・内視鏡合同手術(laparoscopy and endoscopy cooperative surgery: LECS)が低侵襲治療の1つとして治療選択肢に挙げられる. 十二指腸はその解剖学的な複雑さから手術が困難な症例がある. 今回我々は, 十二指腸GISTに対しLECSを施行したので, 若干の文献的考察を含めて報告する. 「症例」患者: 75歳, 男性. 身体所見・既往歴: 特記すべきことはなく, 地域の健康診断での胃部X線にて異常を指摘された. 現病歴: 精査の結果, 十二指腸Vater乳頭対側に20mmの粘膜下腫瘍を認めた. 生検にて粘膜下層から深層に紡錘形細胞が認められ, 免疫染色にてGISTの診断であった. 術式はGIST診療ガイドラインにより局所切除のみで十分ではあるが, 内視鏡視下の切除のみでは正確な切離線が確定できず過大切除となった場合に, 狭窄のリスクもあるため, 十分なインフォームドコンセントのうえLECSを施行した.
ISSN:1348-9844