26. 特異な肉眼形態を呈した胃内分泌細胞癌の1例

「はじめに」胃内分泌細胞癌は比較的稀であり, 早期に静脈侵襲, 転移を来し予後不良な疾患である. 今回, 特異な肉眼形態を呈した胃内分泌細胞癌の1例を経験したので報告する. 「症例」患者: 70歳代, 男性. 主訴: 嚥下時のつかえ感. 吃逆. 既往歴: 特になし. 現病歴: 1ヵ月前からの嚥下時のつかえ感, 吃逆を主訴に当センターを受診した. 身体所見: 特記すべき所見なし. 検査所見: WBC 3.3×103/μl, RBC 419×104/μl, Hb 13.5g/dl, CK 271U/lと軽度のWBCの低下, RBCの低下, CKの上昇を認めた. 腫瘍マーカーはCEA 5.3ng/m...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) 2014-06, Vol.84 (1), p.102-104
Hauptverfasser: 山里哲郎, 入口陽介, 小田丈二, 水谷勝, 山村彰彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」胃内分泌細胞癌は比較的稀であり, 早期に静脈侵襲, 転移を来し予後不良な疾患である. 今回, 特異な肉眼形態を呈した胃内分泌細胞癌の1例を経験したので報告する. 「症例」患者: 70歳代, 男性. 主訴: 嚥下時のつかえ感. 吃逆. 既往歴: 特になし. 現病歴: 1ヵ月前からの嚥下時のつかえ感, 吃逆を主訴に当センターを受診した. 身体所見: 特記すべき所見なし. 検査所見: WBC 3.3×103/μl, RBC 419×104/μl, Hb 13.5g/dl, CK 271U/lと軽度のWBCの低下, RBCの低下, CKの上昇を認めた. 腫瘍マーカーはCEA 5.3ng/mlと軽度の上昇を認めた. 胃X線検査: 半臥位第二斜位にて噴門直下小彎~後壁を中心に二瘤状の隆起を呈していた. 後壁側の隆起の表面はびらんを形成し, 隆起と隆起の間に潰瘍と不整形な陥凹を認めた.
ISSN:1348-9844