胆囊癌浸潤による管腔狭窄に対しトリプルステンティングを行った1例
「はじめに」 胆嚢癌では胆管閉塞に加え, 十二指腸閉塞, 横行結腸閉塞を合併することがある. 切除不能胆嚢癌に対して, 従来は外科的バイパス術が行われてきたが, 予後を考慮すると, できる限り低侵襲な治療が望まれる. また, 胆管狭窄, 十二指腸狭窄に対する内視鏡的ステント留置術に加え, 大腸ステント留置術も低侵襲な治療として普及してきている. 今回我々は胆嚢癌による胆管, 十二指腸および横行結腸狭窄に対して, 内視鏡的トリプルステンティングが有効であった1例を経験したため報告する. 「症例」 患者:80歳代, 男性. 主訴:食欲不振. 既往症:急性心筋梗塞(CABG後), 糖尿病. 現病歴:...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2013/12/14, Vol.83(1), pp.190-191 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 胆嚢癌では胆管閉塞に加え, 十二指腸閉塞, 横行結腸閉塞を合併することがある. 切除不能胆嚢癌に対して, 従来は外科的バイパス術が行われてきたが, 予後を考慮すると, できる限り低侵襲な治療が望まれる. また, 胆管狭窄, 十二指腸狭窄に対する内視鏡的ステント留置術に加え, 大腸ステント留置術も低侵襲な治療として普及してきている. 今回我々は胆嚢癌による胆管, 十二指腸および横行結腸狭窄に対して, 内視鏡的トリプルステンティングが有効であった1例を経験したため報告する. 「症例」 患者:80歳代, 男性. 主訴:食欲不振. 既往症:急性心筋梗塞(CABG後), 糖尿病. 現病歴:来院1カ月前より食欲不振が出現した. 近医を受診し閉塞性黄疸を伴う胆嚢癌を疑われ, 当院を紹介受診した. 現症:皮膚, 眼瞼結膜に黄染を認めた. 血液検査:直接ビリルビン14.1mg/dl, γ-GTP 142IU/l, ALP 932IU/l, CA19-9 2,645IU/ml. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.83.1_190 |