大腸内視鏡により診断し得たランブル鞭毛虫症の1例
「はじめに」 ランブル鞭毛虫は世界中に広く生息している原虫である. 特に上下水道の衛生管理が不十分な東南アジアに多いとされており, 渡航者下痢症の原因の1つである. 今回我々は, 海外渡航から1年9カ月後の大腸内視鏡時に回収した腸液にて診断し得たランブル鞭毛虫症の1例を経験したため報告する. 「症例」 患者:60歳, 女性. 主訴:下痢. 既往歴:虫垂炎, 胆嚢炎, 卵巣嚢腫. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:2011年1月に東南アジア(ベトナム, マレーシア, シンガポール)に渡航した. 帰国の翌日から水様性下痢を発症したため近医を受診し整腸剤を内服したが症状改善せず, 2月に当科を受診とな...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2013/12/14, Vol.83(1), pp.182-183 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 ランブル鞭毛虫は世界中に広く生息している原虫である. 特に上下水道の衛生管理が不十分な東南アジアに多いとされており, 渡航者下痢症の原因の1つである. 今回我々は, 海外渡航から1年9カ月後の大腸内視鏡時に回収した腸液にて診断し得たランブル鞭毛虫症の1例を経験したため報告する. 「症例」 患者:60歳, 女性. 主訴:下痢. 既往歴:虫垂炎, 胆嚢炎, 卵巣嚢腫. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:2011年1月に東南アジア(ベトナム, マレーシア, シンガポール)に渡航した. 帰国の翌日から水様性下痢を発症したため近医を受診し整腸剤を内服したが症状改善せず, 2月に当科を受診となった. 来院時現症:身長156cm, 体重51kg, 体温35.8℃, 脈拍70回/分, 血圧142/78mmHg, 腹部は平坦・軟, 圧痛なし, 手術痕あり. 来院時検査所見:WBC 2,500/μl, リンパ球60%とリンパ球優位の白血球数の減少を認めた. 便培養検査は陰性であった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.83.1_182 |