大腸内視鏡にて術前診断し得た胆囊結腸瘻の1例
「はじめに」 内胆汁瘻とは, 胆道と周囲臓器との間に自然発生的に生じた異常交通路の総称であり, その中でも胆嚢結腸瘻は15%と比較的稀な疾患である1). 今回我々は, 大腸内視鏡にて術前診断し, 手術を施行した胆嚢結腸瘻の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:70歳代, 男性. 主訴:発熱. 既往歴:糖尿病, 高血圧. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:当院耳鼻咽喉科で突発性難聴に対してステロイドパルス療法を行い退院した. 退院後5日目に発熱を認め, 熱源精査のために入院となった. 入院時現症:身長165cm, 体重53kg, 体温40.2℃, 脈拍111回/分, 血圧180/100mm...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2013/12/14, Vol.83(1), pp.180-181 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 内胆汁瘻とは, 胆道と周囲臓器との間に自然発生的に生じた異常交通路の総称であり, その中でも胆嚢結腸瘻は15%と比較的稀な疾患である1). 今回我々は, 大腸内視鏡にて術前診断し, 手術を施行した胆嚢結腸瘻の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:70歳代, 男性. 主訴:発熱. 既往歴:糖尿病, 高血圧. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:当院耳鼻咽喉科で突発性難聴に対してステロイドパルス療法を行い退院した. 退院後5日目に発熱を認め, 熱源精査のために入院となった. 入院時現症:身長165cm, 体重53kg, 体温40.2℃, 脈拍111回/分, 血圧180/100mmHg. 腹部は平坦かつ軟, 腸蠕動音正常で自発痛・圧痛・腹膜刺激症状を認めなかった. 入院時血液検査所見:WBC 9,800/μl, CRP 20.3mg/dlと炎症反応高値, TB 2.7mg/dlと高ビリルビン血症, AST 173IU/l, ALT 85IU/lと肝逸脱酵素の上昇, BUN 26mg/dl, Cre 1.5mg/dlと腎機能障害, Glu 350mg/dlと高血糖を認めた(Table 1). |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.83.1_180 |