短期間で異所性に再発した難治性虚血性大腸炎
「症例」 症例:42歳, 男性. 主訴:腹痛, 下痢, 血便. 既往歴:慢性腎不全(透析歴3年), 高血圧. 家族歴:特記すべきことなし. 嗜好:飲酒・喫煙なし. 現病歴:数年前より下痢を認め, 2012年3月頃より下痢回数が増加, その後血便・腹痛が出現したため, 近医より精査加療目的に当科へ紹介された. 外来にてHb低下, CRP上昇, 腹部USにて横行結腸・S状結腸に腸管壁肥厚を認めたため, 下部消化管内視鏡(CS)を施行した. CSでは横行~S状結腸に発赤・粘膜浮腫を, 脾彎曲に白苔を伴う潰瘍を認め(Fig.1), 虚血性腸炎(ischemic colitis:IC)と診断した. 保存...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2013/12/14, Vol.83(1), pp.168-169 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「症例」 症例:42歳, 男性. 主訴:腹痛, 下痢, 血便. 既往歴:慢性腎不全(透析歴3年), 高血圧. 家族歴:特記すべきことなし. 嗜好:飲酒・喫煙なし. 現病歴:数年前より下痢を認め, 2012年3月頃より下痢回数が増加, その後血便・腹痛が出現したため, 近医より精査加療目的に当科へ紹介された. 外来にてHb低下, CRP上昇, 腹部USにて横行結腸・S状結腸に腸管壁肥厚を認めたため, 下部消化管内視鏡(CS)を施行した. CSでは横行~S状結腸に発赤・粘膜浮腫を, 脾彎曲に白苔を伴う潰瘍を認め(Fig.1), 虚血性腸炎(ischemic colitis:IC)と診断した. 保存的加療にて改善するも, 3カ月後に再度腹痛・下痢・血便が出現した. 近医でCSを施行され下行・S状結腸に縦走潰瘍, 敷石状変化を認めたため(Fig.2)Crohn病を疑われプレドニゾロン(PSL)30mg/日を開始された. しかし症状が改善しなかったためPSL 60mg/日へ増量し, 精査目的に入院となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.83.1_168 |