ESD後にH.pylori除菌を施行した直腸MALTリンパ腫の1例

「はじめに」 大腸mucosa-associated lymphoid tissue(MALT)リンパ腫の治療にはH.pylori(Hp)除菌や内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)が有効との報告が散見されるが, どちらの治療を先にするかについては確立されてない. 今回我々はESD後にHp除菌療法を併用し4年間無再発の長期観察し得た直腸多発MALTリンパ腫の1例を経験した. 「症例」 患者:78歳, 男性. 主訴:便潜血陽性. 現病歴:2009年3月便潜血陽性を指摘され当院で下部消化管内視鏡検査(TCS)を施行し, 直腸Rs~Rbにか...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) 2013-12, Vol.83 (1), p.154-156
Hauptverfasser: 武田剛志, 渡辺一宏, 阿部道子, 西畠瑞希, 渡邉俊介, 高原楠昊, 後藤絵理子, 瀬戸元子, 小池幸宏, 川瀬建夫, 岡輝明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 大腸mucosa-associated lymphoid tissue(MALT)リンパ腫の治療にはH.pylori(Hp)除菌や内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)が有効との報告が散見されるが, どちらの治療を先にするかについては確立されてない. 今回我々はESD後にHp除菌療法を併用し4年間無再発の長期観察し得た直腸多発MALTリンパ腫の1例を経験した. 「症例」 患者:78歳, 男性. 主訴:便潜血陽性. 現病歴:2009年3月便潜血陽性を指摘され当院で下部消化管内視鏡検査(TCS)を施行し, 直腸Rs~Rbにかけて10~30mm大の粘膜下腫瘍を3病変認めた(Fig.1). 超音波内視鏡検査で病変は第II~III層に結節様に存在していた. このため診断的全生検目的に最大病変である直腸Rb 30mm大の粘膜下腫瘍に対して同年4月にESDを施行した. 入院時現症:特記所見なし.
ISSN:1348-9844