ESDにて病理診断した胃炎症性類線維ポリープ(IFP)の1例
「はじめに」 胃炎症性類線維ポリープ(inflammatory fibroid polyp:IFP)は, 粘膜下に主座を置く, 好酸球浸潤を伴う肉芽腫性病変で, 比較的稀な疾患ある. 我々は広基性の粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)を超音波内視鏡(EUS)で腫瘍の主座が粘膜深層から粘膜下層浅層に存在することを確認し, 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で一括切除し, IFPと病理診断した1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:67歳, 女性. 主訴:なし. 既往歴:高血圧, 脂質代謝異常, 狭心症. 生活歴:飲酒なし, 喫煙なし. 常用薬:ロサルタンカリウム, 塩酸ジル...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) 2013-12, Vol.83 (1), p.110-112 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 胃炎症性類線維ポリープ(inflammatory fibroid polyp:IFP)は, 粘膜下に主座を置く, 好酸球浸潤を伴う肉芽腫性病変で, 比較的稀な疾患ある. 我々は広基性の粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)を超音波内視鏡(EUS)で腫瘍の主座が粘膜深層から粘膜下層浅層に存在することを確認し, 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で一括切除し, IFPと病理診断した1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:67歳, 女性. 主訴:なし. 既往歴:高血圧, 脂質代謝異常, 狭心症. 生活歴:飲酒なし, 喫煙なし. 常用薬:ロサルタンカリウム, 塩酸ジルチアザム, アトルバスタチンカルシウム水和物, アスピリン, テプレノン. 現病歴:2005年近医での上部消化管内視鏡(EGD)にて, 前庭部に立ち上がりなだらかな径10mm大の双頭状の粘膜下腫瘍が認められ経過観察されていた. 2010年のEGD(Color 1-a)では, 腫瘍径がわずかに増大していたが引き続き定期的に経過観察する方針とされた. |
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ISSN: | 1348-9844 |