異所性胃粘膜に発生した頸部食道癌に対して内視鏡治療を施行した1例
「はじめに」 上部消化管内視鏡検査時に頸部食道にしばしば異所性胃粘膜を認めることがある. しかし, 頸部食道の異所性胃粘膜に腺癌が発生することは稀である. 今回, 我々は異所性胃粘膜に発生した頸部食道癌に対して内視鏡治療を行い, 根治し得た症例を経験したので報告する. 「症例」 患者:60歳, 男性. 主訴:自覚症状なし. 既往歴:虫垂炎(20歳), 高血圧・脂質異常症(59歳~内服加療). 家族歴:父胃癌. 生活歴:喫煙15本/日×32年(20~52歳), 機会飲酒. 現病歴:胃ポリープを定期的に経過観察されていた. 2001年4月にはHelicobacter pylori除菌を施行された....
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2013/06/14, Vol.82(1), pp.106-107 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 上部消化管内視鏡検査時に頸部食道にしばしば異所性胃粘膜を認めることがある. しかし, 頸部食道の異所性胃粘膜に腺癌が発生することは稀である. 今回, 我々は異所性胃粘膜に発生した頸部食道癌に対して内視鏡治療を行い, 根治し得た症例を経験したので報告する. 「症例」 患者:60歳, 男性. 主訴:自覚症状なし. 既往歴:虫垂炎(20歳), 高血圧・脂質異常症(59歳~内服加療). 家族歴:父胃癌. 生活歴:喫煙15本/日×32年(20~52歳), 機会飲酒. 現病歴:胃ポリープを定期的に経過観察されていた. 2001年4月にはHelicobacter pylori除菌を施行された. 2010年8月の上部消化管内視鏡検査(EGD)で頸部食道に有茎性ポリープを認めた. 生検の結果ではadenocarcinomaであり, 加療目的で2011年11月当院入院となった. 入院時現症:特記すべき所見なし. 血液検査所見:血算, 生化学に異常所見なし. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.82.1_106 |