憩室内副乳頭を合併した分枝型膵管内乳頭粘液性腺腫の1例

「症例」 患者:68歳, 女性. 主訴:自覚症状なし. 既往歴:高血圧, めまい. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:脊柱管狭窄症の精査で施行されたMRIで膵頭部から膵鉤部に嚢胞性病変を指摘され, 精査のため紹介され入院精査となった. 入院時現症:血圧127/75mmHg, 脈拍77回/分, 体温36.7℃. 入院時検査成績(Table 1):血液生化学検査は血中アミラーゼの軽度上昇とエラスターゼ1の上昇を認めた. 腹部造影CT:膵頭部から鉤部にかけて50×35mmの嚢胞を認め, 内部に35×25mm大の腫瘍結節を認めた(Fig.1-a). 腹部超音波検査:膵頭部の嚢胞内に低エコーな結節を認めた...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2012/12/07, Vol.81(2), pp.164-165
Hauptverfasser: 来間, 佐和子, 千葉, 和朗, 田畑, 拓久, 原, 精一, 神澤, 輝実, 倉田, 昌直, 本田, 五郎, 高橋, 雅恵, 堀口, 慎一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」 患者:68歳, 女性. 主訴:自覚症状なし. 既往歴:高血圧, めまい. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:脊柱管狭窄症の精査で施行されたMRIで膵頭部から膵鉤部に嚢胞性病変を指摘され, 精査のため紹介され入院精査となった. 入院時現症:血圧127/75mmHg, 脈拍77回/分, 体温36.7℃. 入院時検査成績(Table 1):血液生化学検査は血中アミラーゼの軽度上昇とエラスターゼ1の上昇を認めた. 腹部造影CT:膵頭部から鉤部にかけて50×35mmの嚢胞を認め, 内部に35×25mm大の腫瘍結節を認めた(Fig.1-a). 腹部超音波検査:膵頭部の嚢胞内に低エコーな結節を認めた(Fig.1-b). MRI:膵頭部から鉤部の嚢胞内の腫瘍結節はT1強調画像で低信号, T2強調画像で高信号を呈した. MRCP:拡張した主膵管と膵頭部から鉤部の嚢胞内の結節を認め, 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)が疑われた(Fig.1-c).
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.81.2_164