出血性放射線性直腸炎にbipolar止血鉗子が有効であった1例
「はじめに」 出血性放射線性直腸炎の治療として非接触型の内視鏡止血術であるargon plasma coagulation(APC)の有用性が報告されている1). 我々は内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の術中出血に対して用いられるbipolar止血鉗子[(Hemostat-Y(PENTAX社製)]にて止血を行った. これまでに出血性放射線性直腸炎に対しbipolarを用いた止血術の報告はあるが2), bipolar止血鉗子の報告はない. 今回, 出血性放射線性直腸炎に対しbipolar止血鉗子を用いた内視鏡止血術が有効であったため報告する. 「症例」 患者:90歳代, 男性. 主訴:血便, 貧...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2012/12/07, Vol.81(2), pp.140-141 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 出血性放射線性直腸炎の治療として非接触型の内視鏡止血術であるargon plasma coagulation(APC)の有用性が報告されている1). 我々は内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の術中出血に対して用いられるbipolar止血鉗子[(Hemostat-Y(PENTAX社製)]にて止血を行った. これまでに出血性放射線性直腸炎に対しbipolarを用いた止血術の報告はあるが2), bipolar止血鉗子の報告はない. 今回, 出血性放射線性直腸炎に対しbipolar止血鉗子を用いた内視鏡止血術が有効であったため報告する. 「症例」 患者:90歳代, 男性. 主訴:血便, 貧血. 既往歴:前立腺癌. 生活歴:飲酒なし, 喫煙なし. 常用薬:エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物カプセル. 現病歴:2010年6~8月に前立腺癌に対し放射線療法(total 70Grayの外部照射)を施行された. 2011年9月より血便が出現し, 貧血の進行を認めたため, 2012年1月精査加療目的に当科入院となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.81.2_140 |