自然脱落したと考えられたS状結腸ポリープの1例
「はじめに」 消化管腫瘍の自然脱落例はこれまでいくつかの報告がされているが, 大腸に関するものは稀である1). 今回我々は, 自然脱落したと考えられたS状結腸ポリープの症例を経験したので, 若干の文献的検索を加えて報告する. 「症例」 患者:64歳, 女性. 主訴:便潜血陽性. 家族歴:特記事項なし. 既往歴:高血圧で内服加療中. 現病歴:2011年4月便潜血陽性を主訴として近医を受診し, 下部消化管内視鏡検査を施行した. S状結腸に径15mmの亜有茎性(Isp)ポリープを指摘され, 2011年5月ポリープの切除目的に当科を紹介され受診した. 初診時現症:身長153.8cm, 体重46.6kg...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2012/12/07, Vol.81(2), pp.136-137 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 消化管腫瘍の自然脱落例はこれまでいくつかの報告がされているが, 大腸に関するものは稀である1). 今回我々は, 自然脱落したと考えられたS状結腸ポリープの症例を経験したので, 若干の文献的検索を加えて報告する. 「症例」 患者:64歳, 女性. 主訴:便潜血陽性. 家族歴:特記事項なし. 既往歴:高血圧で内服加療中. 現病歴:2011年4月便潜血陽性を主訴として近医を受診し, 下部消化管内視鏡検査を施行した. S状結腸に径15mmの亜有茎性(Isp)ポリープを指摘され, 2011年5月ポリープの切除目的に当科を紹介され受診した. 初診時現症:身長153.8cm, 体重46.6kg, 体温36.3℃, 血圧112/64mmHg, 脈拍61回/分 整. 腹部は平坦・軟で, 圧痛はみられなかった. 血液検査所見:血算, 生化学所見に明らかな異常を認めなかった. また, 腫瘍マーカーはCEA 3.8ng/dl(正常値0~3.0), CA19-9 4.3U/ml(正常値0~37)とCEAの軽度上昇を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.81.2_136 |