αグルコシダーゼ阻害薬が原因と考えられた腸管嚢腫様気腫症の1例
「はじめに」 腸管嚢腫様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis;以下, PCI)は腸管壁の粘膜下あるいは漿膜下に多数の含気性小嚢胞を有し, 腸管内腔にポリポーシス様の多発性隆起性病変を来す稀な疾患である. 我々は糖尿病治療薬であるαグルコシダーゼ阻害薬(以下, αGI)のボグリボースが原因と思われるPCIの1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:67歳, 男性. 主訴:下腹部鈍痛, 水様性下痢. 既往歴:虫垂炎(19歳), 大腸ポリープ(66歳). 家族歴:特記すべきことなし. 生活歴:特記すべきことなし. 現病歴:心臓弁膜症, 糖尿病で当院循環器内...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2012/06/10, Vol.80(2), pp.138-139 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 腸管嚢腫様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis;以下, PCI)は腸管壁の粘膜下あるいは漿膜下に多数の含気性小嚢胞を有し, 腸管内腔にポリポーシス様の多発性隆起性病変を来す稀な疾患である. 我々は糖尿病治療薬であるαグルコシダーゼ阻害薬(以下, αGI)のボグリボースが原因と思われるPCIの1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:67歳, 男性. 主訴:下腹部鈍痛, 水様性下痢. 既往歴:虫垂炎(19歳), 大腸ポリープ(66歳). 家族歴:特記すべきことなし. 生活歴:特記すべきことなし. 現病歴:心臓弁膜症, 糖尿病で当院循環器内科に通院中. 2009年4月より糖尿病に対してαGI(ボグリボース0.9mg/日)を開始. 2010年9月より腹部膨満感, 水様便, 下腹部鈍痛が出現し整腸剤, 止痢剤などで経過を見ていたが改善せず2011年2月に当科紹介受診となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.80.2_138 |