AA型アミロイドーシスによる多発性出血性大腸潰瘍の1例
「はじめに」 アミロイドーシスはアミロイドの組織への沈着により様々な機能異常を来す疾患群であるが, 今回アミロイドーシスからの多発性出血性大腸潰瘍を経験したので報告する. 「症例」 患者:73歳, 男性. 主訴:粘血便. 既往歴:C型肝硬変で内服加療中. 腎症を伴う糖尿病あり, インスリン導入済み. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:当科かかりつけとなる以前から粘血便の再発・自然軽快を繰り返していた. 検査で大腸アミロイドーシスと診断されていたが, 自然軽快したため特に加療は行われていなかった. このたび, 以前と比較して多量の粘血便を認め, 精査加療目的に入院となった. 入院時現症:意識清明,...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2012/06/10, Vol.80(2), pp.134-135 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 アミロイドーシスはアミロイドの組織への沈着により様々な機能異常を来す疾患群であるが, 今回アミロイドーシスからの多発性出血性大腸潰瘍を経験したので報告する. 「症例」 患者:73歳, 男性. 主訴:粘血便. 既往歴:C型肝硬変で内服加療中. 腎症を伴う糖尿病あり, インスリン導入済み. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:当科かかりつけとなる以前から粘血便の再発・自然軽快を繰り返していた. 検査で大腸アミロイドーシスと診断されていたが, 自然軽快したため特に加療は行われていなかった. このたび, 以前と比較して多量の粘血便を認め, 精査加療目的に入院となった. 入院時現症:意識清明, 体温36.7℃, 血圧161/68mmHg, 脈拍83/分・整. 眼瞼結膜貧血を認めた. 検査所見:汎血球減少と腎障害, 電解質異常を認めた(Table 1). しかしいずれも過去の数値と変わらず, 肝硬変や糖尿病性腎症として解釈可能なものであった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.80.2_134 |