PPIが関与したと考えられるcollagenous colitisの3例
「はじめに」 近年, collagenous colitis(以下, CC)が広く認識され, 日常診療でも遭遇する機会が増えている. 本邦では薬剤性と思われるCCの報告が多く, プロトンポンプ阻害薬(PPI), 特にlansoprazol(以下, LPZ)がその原因として周知されつつある. 我々が経験した興味深い3例を以下に報告する. 「症例」 【症例1】患者:79歳, 男性. 主訴は下痢. 60歳時から脳血管障害で低容量アスピリンを内服中. 2008年9月初旬から脊柱管狭窄症の診断にて他院よりcelecoxibとLPZを処方された. 2週間ほどで3行/日の粘液様の下痢便が出現し止痢剤が無効で...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2012/06/10, Vol.80(2), pp.126-127 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 近年, collagenous colitis(以下, CC)が広く認識され, 日常診療でも遭遇する機会が増えている. 本邦では薬剤性と思われるCCの報告が多く, プロトンポンプ阻害薬(PPI), 特にlansoprazol(以下, LPZ)がその原因として周知されつつある. 我々が経験した興味深い3例を以下に報告する. 「症例」 【症例1】患者:79歳, 男性. 主訴は下痢. 60歳時から脳血管障害で低容量アスピリンを内服中. 2008年9月初旬から脊柱管狭窄症の診断にて他院よりcelecoxibとLPZを処方された. 2週間ほどで3行/日の粘液様の下痢便が出現し止痢剤が無効でかつ体重も2kg減少した. 当科にて大腸内視鏡(CS)検査を施行したところ, 大腸に広範な粘液付着と粘膜の血管透見性低下や血管増生像を認めた(Color 1). S状結腸からの生検で上皮直下のcollagen bandと粘膜下層の単核球浸潤を認め, CCと診断した. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.80.2_126 |