α-グルコシダーゼ阻害剤が原因と考えられた腸管嚢胞様気腫症の1例
「はじめに」 腸管嚢胞様気腫症は腸管の粘膜下層や漿膜下層に含気性嚢胞が生じる疾患であり, 近年糖尿病治療薬であるα-グルコシダーゼ阻害剤が原因で起こる腸管嚢胞様気腫症の報告例が増加している. 今回, 我々はα-グルコシダーゼ阻害剤が原因と考えられた腸管嚢胞様気腫症の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:70歳, 男性. 主訴:大腸内視鏡検査の定期検査目的. 家族歴:父が糖尿病・高血圧. 既往歴:昭和52年開腹胆嚢摘出術. 平成8年直腸癌に対し人工肛門造設. 生活歴:トリクロルエチレン暴露歴なし. 喫煙, アルコール:なし. 現病歴:非B非C型肝硬変症, 大腸ポリープ, 高血圧, 糖尿病...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2011/12/10, Vol.79(2), pp.104-105 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 腸管嚢胞様気腫症は腸管の粘膜下層や漿膜下層に含気性嚢胞が生じる疾患であり, 近年糖尿病治療薬であるα-グルコシダーゼ阻害剤が原因で起こる腸管嚢胞様気腫症の報告例が増加している. 今回, 我々はα-グルコシダーゼ阻害剤が原因と考えられた腸管嚢胞様気腫症の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:70歳, 男性. 主訴:大腸内視鏡検査の定期検査目的. 家族歴:父が糖尿病・高血圧. 既往歴:昭和52年開腹胆嚢摘出術. 平成8年直腸癌に対し人工肛門造設. 生活歴:トリクロルエチレン暴露歴なし. 喫煙, アルコール:なし. 現病歴:非B非C型肝硬変症, 大腸ポリープ, 高血圧, 糖尿病の診断で当院通院中であった. 大腸ポリープの1年後の経過観察のため, 平成22年5月大腸内視鏡検査(CS)を施行したところ, 上行結腸から肝彎曲にかけて多発する表面平滑な半球状の大小不同の粘膜下腫瘍様隆起を認めた(Color 1). |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.79.2_104 |