カプセル内視鏡とシングルバルーン内視鏡が診断に有用であったMeckel憩室出血の1例

「症例」 患者:30歳, 女性. 主訴:下血. 既往歴:特記事項なし. 現病歴:2008年から下血のために計4回入院歴あり, 上部・下部消化管内視鏡検査では出血源は同定されなかった. 2010年6月及び10月のカプセル内視鏡検査で頂部に開口部を伴う粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認め(Color 1), 出血源の可能性が考えられた. 小腸内視鏡検査をすすめるも本人が希望せず施行していなかった. 同年12月, 赤褐色の下血を再発し入院となった. 入院時現症:体温35.9℃, 血圧92/60mmHg, 脈拍76/分・整, 意識清明, 心音・呼吸音に異常なし, 腹部は平坦・軟, 圧痛なし. 入院時検査所見...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2011/12/10, Vol.79(2), pp.84-85
Hauptverfasser: 新田, みなみ, 増尾, 貴成, 奥野, のぞみ, 深井, 泰守, 古谷, 健介, 石原, 眞悟, 岩本, 敦夫, 佐藤, 洋子, 土岐, 譲, 鏑木, 大輔, 伊島, 正志, 飯塚, 賢一, 中澤, 拓郎, 和田, 渉, 押本, 浩一, 荒井, 泰道
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」 患者:30歳, 女性. 主訴:下血. 既往歴:特記事項なし. 現病歴:2008年から下血のために計4回入院歴あり, 上部・下部消化管内視鏡検査では出血源は同定されなかった. 2010年6月及び10月のカプセル内視鏡検査で頂部に開口部を伴う粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認め(Color 1), 出血源の可能性が考えられた. 小腸内視鏡検査をすすめるも本人が希望せず施行していなかった. 同年12月, 赤褐色の下血を再発し入院となった. 入院時現症:体温35.9℃, 血圧92/60mmHg, 脈拍76/分・整, 意識清明, 心音・呼吸音に異常なし, 腹部は平坦・軟, 圧痛なし. 入院時検査所見:Hb 11.8g/dlと軽度の貧血を認める以外, 血液生化学所見に異常を認めなかった. 入院後経過:入院第1病日に腹部造影CT検査を施行し, 明らかな異常所見を認めなかった. 第2病日に経肛門的シングルバルーン内視鏡検査を施行した.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.79.2_84