抗真菌薬で改善を認めたカンジダ感染による良性食道狭窄の1例
「はじめに」 食道狭窄の原因の多くは癌によるものであり, 良性疾患による頻度は低い. 良性食道狭窄の主な原因は術後吻合部狭窄および逆流性食道炎であり, それ以外は極めて頻度が低いとされている1). 今回我々は, 抗真菌薬投与後速やかに病変の改善を認めた良性食道狭窄の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:70歳代, 男性. 主訴:嚥下困難. 既往歴:66歳時に自己免疫性膵炎. 内服歴:prednisolone 7.5mg, alendronate 5mg, rabeprazole 10mg, camostat mesilate 300mg. 生活歴:喫煙(20本/日×50年), 飲酒(-...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2011/12/10, Vol.79(2), pp.56-57 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 食道狭窄の原因の多くは癌によるものであり, 良性疾患による頻度は低い. 良性食道狭窄の主な原因は術後吻合部狭窄および逆流性食道炎であり, それ以外は極めて頻度が低いとされている1). 今回我々は, 抗真菌薬投与後速やかに病変の改善を認めた良性食道狭窄の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:70歳代, 男性. 主訴:嚥下困難. 既往歴:66歳時に自己免疫性膵炎. 内服歴:prednisolone 7.5mg, alendronate 5mg, rabeprazole 10mg, camostat mesilate 300mg. 生活歴:喫煙(20本/日×50年), 飲酒(-). 現病歴:平成22年7月下旬から嚥下困難を自覚した. 同年8月に上部消化管内視鏡検査を施行し, 中部食道に全周性の狭窄を認め, 内視鏡は通過困難であった. 食事摂取は可能であり, rabeprazole 10mgの内服投与のみで経過観察としていたが症状改善を認めず, 同年10月の内視鏡検査でも狭窄の改善を認めなかったため, 精査加療目的で入院となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.79.2_56 |