多発肝転移を伴ったと考えられた9mmの直腸カルチノイド腫瘍の1例
「はじめに」直腸カルチノイドは深達度がSMまでで腫瘍径10mm以下の病変では, 転移の可能性が低く, 内視鏡治療が選択されることが一般的である. しかし, 微小な直腸カルチノイドでも肝転移をきたす症例も稀ながら報告されている. 今回我々は, 多発肝転移をきたしたと考えられた腫瘍径9mmの直腸カルチノイド腫瘍の症例を経験したので, 若干の文献的考察を含めて報告する. 「症例」患者:77歳, 男性. 主訴:腹部膨満感. 家族歴:特記すべきことなし. 既往歴:陳旧性心筋梗塞, 慢性心房細動. 現病歴:平成22年5月に腹部膨満感を主訴に近医を受診し, 腹部超音波検査で肝に多発する腫瘤性病変があり, 転...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2011/06/10, Vol.78(2), pp.146-147 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」直腸カルチノイドは深達度がSMまでで腫瘍径10mm以下の病変では, 転移の可能性が低く, 内視鏡治療が選択されることが一般的である. しかし, 微小な直腸カルチノイドでも肝転移をきたす症例も稀ながら報告されている. 今回我々は, 多発肝転移をきたしたと考えられた腫瘍径9mmの直腸カルチノイド腫瘍の症例を経験したので, 若干の文献的考察を含めて報告する. 「症例」患者:77歳, 男性. 主訴:腹部膨満感. 家族歴:特記すべきことなし. 既往歴:陳旧性心筋梗塞, 慢性心房細動. 現病歴:平成22年5月に腹部膨満感を主訴に近医を受診し, 腹部超音波検査で肝に多発する腫瘤性病変があり, 転移性肝腫瘍が疑われ, 精査目的で入院した. 入院時現症:身長166.0cm, 体重53.7kg, 体温36.4℃, 血圧110/58mmHg, 脈拍72/分, 腹部診察所見で心窩部から右季肋下にかけて肝を3横指触知した. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.78.2_146 |