EUSで比較的高エコーとして描出された食道顆粒細胞腫の1例
「はじめに」EUSで比較的高エコーに描出された食道顆粒細胞腫を経験したので報告する. 「症例」患者:60歳代, 男性. 主訴:なし. 現病歴:平成20年8月貧血精査で上部消化管内視鏡を施行し, 胸部中部食道に粘膜下腫瘍を認め, 経過観察していた. 平成22年1月他科入院時に本人の強い希望があり, 内視鏡的摘除目的のため紹介された. 家族歴:特記すべき事項なし. 既往歴:膀胱癌. 理学的所見:特記すべき事項なし. 入院時血液検査所見:特記すべき事項なし. 上部消化管内視鏡:切歯より33cm左側に半球状, 黄白色調3×5mmの粘膜下腫瘍様隆起を認めた. クッションサインは陰性であった. 内視鏡的超...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2011/06/10, Vol.78(2), pp.88-89 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」EUSで比較的高エコーに描出された食道顆粒細胞腫を経験したので報告する. 「症例」患者:60歳代, 男性. 主訴:なし. 現病歴:平成20年8月貧血精査で上部消化管内視鏡を施行し, 胸部中部食道に粘膜下腫瘍を認め, 経過観察していた. 平成22年1月他科入院時に本人の強い希望があり, 内視鏡的摘除目的のため紹介された. 家族歴:特記すべき事項なし. 既往歴:膀胱癌. 理学的所見:特記すべき事項なし. 入院時血液検査所見:特記すべき事項なし. 上部消化管内視鏡:切歯より33cm左側に半球状, 黄白色調3×5mmの粘膜下腫瘍様隆起を認めた. クッションサインは陰性であった. 内視鏡的超音波断層法(EUS)では第2から3層に主座をおく比較的高エコー腫瘤として描出された(Fig. 1). これらの検査より内視鏡的切除可能と判断し, 診断的治療目的で内視鏡的切除を行うことした. 生理食塩水を局注後に再度EUSを施行し, 腫瘍が第4層から十分距離をおいて挙上している事を確認し, 食道静脈瘤治療用の結紮装置で吸引結紮した後, 内視鏡的に摘除した. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.78.2_88 |