消化管出血を契機に発見された十二指腸異物の1例
症例患者:50歳, 男性. 主訴:黒色便. 既往歴:高血圧(43歳). 家族歴:父;皮膚癌. 職業歴:会社員. 現病歴:平成21年9月黒色便, ふらつきを自覚し, 翌日近医を受診した. 貧血を認めたため上部消化管出血の疑いで, 同日当院に紹介受診となった. 同日緊急で施行した上部消化管内視鏡検査において, 十二指腸下行脚に針様の金属性異物を認めた. 異物除去処置後, 経過観察目的で入院となった. 入院時現症:身長171.9cm, 体重64.0kg, 体温37.2℃, 血圧168/91mmHg, 脈拍76回/分整, 眼瞼結膜に軽度貧血あり. 胸部理学的所見に異常なし. 腹部平坦, 軟, 圧痛なし...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2010/12/10, Vol.77(2), pp.92-93 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 症例患者:50歳, 男性. 主訴:黒色便. 既往歴:高血圧(43歳). 家族歴:父;皮膚癌. 職業歴:会社員. 現病歴:平成21年9月黒色便, ふらつきを自覚し, 翌日近医を受診した. 貧血を認めたため上部消化管出血の疑いで, 同日当院に紹介受診となった. 同日緊急で施行した上部消化管内視鏡検査において, 十二指腸下行脚に針様の金属性異物を認めた. 異物除去処置後, 経過観察目的で入院となった. 入院時現症:身長171.9cm, 体重64.0kg, 体温37.2℃, 血圧168/91mmHg, 脈拍76回/分整, 眼瞼結膜に軽度貧血あり. 胸部理学的所見に異常なし. 腹部平坦, 軟, 圧痛なし. 下肢浮腫なし. 入院時検査所見:ヘモグロビン9.8g/dlと貧血を認め, 血清鉄は63μg/dlと低値だった. また炎症所見を認めず, 尿素窒素とクレアチニンの解離も認めなかった(Table1). 上部消化管内視鏡検査, 及び異物除去(初診時):十二指腸下行脚後壁に, 針状異物が刺入しており, 刺入部にはびらんを認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.77.2_92 |