十二指腸球部に脱出した2型進行胃癌の1例
「はじめに」本邦における進行胃癌の十二指腸球部脱出例の報告は少なく, かつ殆どが1型である. 本症例のように, 2型進行胃癌の報告は, 過去41年間で, 2例のみという結果であり, 極めて稀な症例と考えられた. 今回我々は, 十二指腸球部に脱出した2型進行胃癌の一例を経験したので文献的考察を加えて報告した. 「症例」患者:65歳, 女性. 主訴:貧血. 現病歴:慢性関節リウマチの診断で当院血液膠原病内科に通院中. 鉄欠乏性貧血を指摘されたため, 当科紹介. 上部消化管内視鏡検査で幽門前庭部にびらんを認め, 生検の結果, 癌の疑いであったため, 再検したところ, 十二指腸球部に2型の腫瘍を認め,...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2010/12/10, Vol.77(2), pp.78-79 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」本邦における進行胃癌の十二指腸球部脱出例の報告は少なく, かつ殆どが1型である. 本症例のように, 2型進行胃癌の報告は, 過去41年間で, 2例のみという結果であり, 極めて稀な症例と考えられた. 今回我々は, 十二指腸球部に脱出した2型進行胃癌の一例を経験したので文献的考察を加えて報告した. 「症例」患者:65歳, 女性. 主訴:貧血. 現病歴:慢性関節リウマチの診断で当院血液膠原病内科に通院中. 鉄欠乏性貧血を指摘されたため, 当科紹介. 上部消化管内視鏡検査で幽門前庭部にびらんを認め, 生検の結果, 癌の疑いであったため, 再検したところ, 十二指腸球部に2型の腫瘍を認め, 精査加療目的にて消化器外科入院となった. 既往歴:発作性心房細動. 入院時現症:特記すべき異常所見なし. 入院時検査所見:ヘモグロビン6.7g/dl, アルブミン3.2g/dlと貧血, 低アルブミン血症の他, CRP1.61mg/dlと炎症反応の軽度上昇が認められた. CEA, CA19-9は正常範囲内であった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.77.2_78 |