血便を契機に診断された小腸EATLの1例
症例は75歳男性。主訴は血便。上・下部消化管内視鏡にて出血源を認めず,小腸内視鏡にて空腸に潰瘍性病変を認めた。生検では診断に至らなかったが,血清IL-2 receptor高値であり,小腸原発悪性リンパ腫を疑い手術を施行し,T細胞性リンパ腫と診断を確定した。小腸T細胞性リンパ腫は穿孔頻度が高く,穿孔後は予後が悪い。上・下部内視鏡で明らかな出血源を認めない消化管出血に対して小腸悪性リンパ腫の可能性も考え,早期に病変検索を行う必要があると考えられた。...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2010/06/10, Vol.76(2), pp.74-75 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は75歳男性。主訴は血便。上・下部消化管内視鏡にて出血源を認めず,小腸内視鏡にて空腸に潰瘍性病変を認めた。生検では診断に至らなかったが,血清IL-2 receptor高値であり,小腸原発悪性リンパ腫を疑い手術を施行し,T細胞性リンパ腫と診断を確定した。小腸T細胞性リンパ腫は穿孔頻度が高く,穿孔後は予後が悪い。上・下部内視鏡で明らかな出血源を認めない消化管出血に対して小腸悪性リンパ腫の可能性も考え,早期に病変検索を行う必要があると考えられた。 |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.76.2_74 |