直腸ESDにて外科的追加切除を回避し得たEMR後遺残カルチノイドの1例

症例は40歳代男性。近医で直腸のカルチノイドに対しEMRを行い,広範に垂直断端陽性のため当院紹介。病理学的再検討を行い,最大径7mm,細胞異型や核分裂像は乏しく,D2-40,EVG染色でも脈管侵襲は認めず,Ki-67 indexは1.25%であり,低悪性度で転移のリスクは少ないと診断した。再生上皮に覆われていたが,超音波内視鏡でカルチノイドと筋層の間に粘膜下層が確認できたためFlush knifeでESDを行い,穿孔もなく一括完全切除が可能であった。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2009/12/10, Vol.75(2), pp.106-107
Hauptverfasser: 小野里, 康博, 蘇原, 直人, 飯塚, 春尚, 萩原, 聡, 石原, 弘, 小川, 哲史, 伊藤, 秀明, 柿崎, 暁
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は40歳代男性。近医で直腸のカルチノイドに対しEMRを行い,広範に垂直断端陽性のため当院紹介。病理学的再検討を行い,最大径7mm,細胞異型や核分裂像は乏しく,D2-40,EVG染色でも脈管侵襲は認めず,Ki-67 indexは1.25%であり,低悪性度で転移のリスクは少ないと診断した。再生上皮に覆われていたが,超音波内視鏡でカルチノイドと筋層の間に粘膜下層が確認できたためFlush knifeでESDを行い,穿孔もなく一括完全切除が可能であった。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.75.2_106