逆流性食道炎にヘルペス食道炎を合併した1例

症例は74歳女性。発熱,黒色便を主訴に来院。内視鏡検査で,食道裂孔ヘルニアと,食道下部に縦走する易出血性の白苔を認めた。生検にて,核の腫大・スリガラス様変化を伴う上皮細胞と多核化した上皮の混在像を認め,ヘルペス食道炎と診断。valaciclovir内服投与後の内視鏡にて,白苔は消失し,逆流性食道炎のみ確認した。ヘルペス食道炎は浅い類円形びらんを特徴とするが,本症例は逆流性食道炎に合併したため非典型的な形態を示したと考えられる。...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2006/12/05, Vol.69(2), pp.48-49
Hauptverfasser: 村越, 千晶, 新美, 恵子, 市村, 崇, 江東, 玲子, 新島, 光起, 町野, 裕之, 甲嶋, 洋平, 半田, 祐一, 家富, 克之, 崎村, 恭也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は74歳女性。発熱,黒色便を主訴に来院。内視鏡検査で,食道裂孔ヘルニアと,食道下部に縦走する易出血性の白苔を認めた。生検にて,核の腫大・スリガラス様変化を伴う上皮細胞と多核化した上皮の混在像を認め,ヘルペス食道炎と診断。valaciclovir内服投与後の内視鏡にて,白苔は消失し,逆流性食道炎のみ確認した。ヘルペス食道炎は浅い類円形びらんを特徴とするが,本症例は逆流性食道炎に合併したため非典型的な形態を示したと考えられる。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.69.2_48