内視鏡下生検で診断しえた十二指腸下行部カルチノイドの1例
「はじめに」十二指腸下行部のカルチノイドは比較的稀な疾患で, 剖検や手術を契機に偶然発見される事が多かったが, 近年の内視鏡診断および免疫組織化学の進歩により, 術前診断例を含め報告例が増加している. 今回我々は, 内視鏡下生検で術前診断しえた十二指腸下行部カルチノイドの1例を経験したので報告する. 「症例」患者:51歳, 男性. 主訴:直腸腺腫治療目的. 既往歴:49歳 左鼠径ヘルニア手術. 家族歴:特記すべき事なし. 現病歴:2002年5月の検診で便潜血反応陽性を指摘され, 近医で大腸内視鏡検査を受けた. 直腸Rbに4cm大の結節集籏型腺腫を指摘され, endoscopic mucosal...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2003/05/31, Vol.62(2), pp.100-101 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」十二指腸下行部のカルチノイドは比較的稀な疾患で, 剖検や手術を契機に偶然発見される事が多かったが, 近年の内視鏡診断および免疫組織化学の進歩により, 術前診断例を含め報告例が増加している. 今回我々は, 内視鏡下生検で術前診断しえた十二指腸下行部カルチノイドの1例を経験したので報告する. 「症例」患者:51歳, 男性. 主訴:直腸腺腫治療目的. 既往歴:49歳 左鼠径ヘルニア手術. 家族歴:特記すべき事なし. 現病歴:2002年5月の検診で便潜血反応陽性を指摘され, 近医で大腸内視鏡検査を受けた. 直腸Rbに4cm大の結節集籏型腺腫を指摘され, endoscopic mucosal resection(EMR)目的で7月31日当科に入院した. 入院後の上部消化管内視鏡検査で, 十二指腸下行部にsubmucosal tumor(SMT)様の隆起性病変を認めた. 入院時現症:体格栄養中等度. 表在リンパ節触知せず, 腹部に異常を認めなかった. 入院時検査:便潜血反応陽性以外, 特に異常所見を認めなかった. 上部消化管内視鏡検査:入院後スクリーニング目的で行った上部消化管内視鏡検査で, 十二指腸下行部主乳頭の口側やや前壁にbridging foldを伴い頂部に軽度の発赤とびらんを有するSMT様腫瘤を認めた(Color 1). 同一びらん面より数回生検を行い, カルチノイドと診断した. Flashingなどカルチノイド症候群を示唆する症状はなく, 尿中5-HIAAは正常範囲内であった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.62.2_100 |