アカラシアに合併した食道癌の1例
「はじめに」アカラシアは食道癌の危険因子として知られており, 食道癌を概念に置いたfollow upが必要である. 今回我々は, 食道癌の吐血で初めて見つかったアカラシアの1例を経験したので報告する. 「症例」患者:70歳, 男性. 主訴:吐血. 既往歴, 家族歴:特記すべきことなし. 現病歴:平成11年6月13日, 昼食後吐血が数回あり, 又, タール便も認めた為, 当院受診. 精査加療目的にて入院となった. 入院時所見:身長153cm, 体重50kg. 脈拍108/min, 血圧156/98mmHg. 体温36.5℃. 眼結膜に黄疸・貧血なし. 心肺所見に異常なし. 腹部平坦. 入院時検査...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2001/06/15, Vol.58(2), pp.72-73 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」アカラシアは食道癌の危険因子として知られており, 食道癌を概念に置いたfollow upが必要である. 今回我々は, 食道癌の吐血で初めて見つかったアカラシアの1例を経験したので報告する. 「症例」患者:70歳, 男性. 主訴:吐血. 既往歴, 家族歴:特記すべきことなし. 現病歴:平成11年6月13日, 昼食後吐血が数回あり, 又, タール便も認めた為, 当院受診. 精査加療目的にて入院となった. 入院時所見:身長153cm, 体重50kg. 脈拍108/min, 血圧156/98mmHg. 体温36.5℃. 眼結膜に黄疸・貧血なし. 心肺所見に異常なし. 腹部平坦. 入院時検査所見:血液検査では貧血は認めず. 炎症所見としてWBC 10,200/mm3と高値であったが, CRPは陰性. BUN 35.0mg/dLと高値. Cr 1.1mg/dL腫瘍マーカーはCEA・CA29-9共に正常範囲内であった. 食道X線造影所見:胸部食道, 上部から中部にかけて1/2周性以上の辺縁不整な隆起性病変を認めた. 下部食道では噴門部で狭窄像が認められ, その右側の下部食道で壁平滑な拡張と屈曲を認めた. また, 造影剤の貯留を認めた. 食道最大径6.3cm, S状型grade3度の食道アカラシアであった(Fig.1). CT検査所見:下部食道の拡張と内容物の貯留が認め, また食道壁の肥厚も認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.58.2_72 |