異時性3胆道癌を発症した胆管非拡張型膵・胆管合流異常の1例

症例は70代女性.胆管非拡張型膵・胆管合流異常を伴う胆嚢腫瘍を認め,胆嚢摘出術を施行し,高分化管状腺癌であった.5年後,閉塞性黄疸にて再来院,中部胆管腫瘍の診断にて胆管切除術を施行し,高分化管状腺癌であった.さらに6年経過し,膵内胆管内腫瘍を確認EUS-FNAにて高分化型腺癌と診断した.胆管非拡張型膵胆管合流異常において3度にわたり胆嚢胆管3カ所に異時性胆道癌発生を診断した.胆管非拡張型膵・胆管合流異常では,異時性胆道癌発生について慎重な長期経過観察が必要である....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:胆道 2023/05/31, Vol.37(2), pp.203-211
Hauptverfasser: 飛田, 浩輔, 深澤, 麻希, 大島, 由佳, 白井, 雄史, 鈴木, 理之, 今泉, 俊秀, 加藤, 優子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例は70代女性.胆管非拡張型膵・胆管合流異常を伴う胆嚢腫瘍を認め,胆嚢摘出術を施行し,高分化管状腺癌であった.5年後,閉塞性黄疸にて再来院,中部胆管腫瘍の診断にて胆管切除術を施行し,高分化管状腺癌であった.さらに6年経過し,膵内胆管内腫瘍を確認EUS-FNAにて高分化型腺癌と診断した.胆管非拡張型膵胆管合流異常において3度にわたり胆嚢胆管3カ所に異時性胆道癌発生を診断した.胆管非拡張型膵・胆管合流異常では,異時性胆道癌発生について慎重な長期経過観察が必要である.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.37.203