専用ステントを用いた内視鏡的経乳頭的胆嚢ステント留置術における当院での工夫

急性胆嚢炎に対する治療は, 緊急・早期の腹腔鏡下胆嚢摘出術が標準治療とされているが, 施設の状況や患者の状態によっては胆嚢ドレナージが選択される. 内視鏡的経乳頭的胆嚢ドレナージ(ETGBD)は, 経皮的なアプローチが困難な急性胆嚢炎に対し有用なドレナージ法であり, 内瘻法である内視鏡的経乳頭的胆嚢ステント留置術(Endoscopic transpapillary gallbladder stenting;ETGBS)は, 認知機能低下例や全身状態不良例など, ドレナージ後の待機的な胆嚢摘出術が困難な症例に対し選択される. 当院では2018年12月よりETGBSを目的に開発された非一体型のステ...

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Veröffentlicht in:胆道 2022/12/31, Vol.36(5), pp.646-648
Hauptverfasser: 佐久間, 文, 入澤, 篤志, 星, 恒輝, 山宮, 知, 永島, 一憲, 水口, 貴仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:急性胆嚢炎に対する治療は, 緊急・早期の腹腔鏡下胆嚢摘出術が標準治療とされているが, 施設の状況や患者の状態によっては胆嚢ドレナージが選択される. 内視鏡的経乳頭的胆嚢ドレナージ(ETGBD)は, 経皮的なアプローチが困難な急性胆嚢炎に対し有用なドレナージ法であり, 内瘻法である内視鏡的経乳頭的胆嚢ステント留置術(Endoscopic transpapillary gallbladder stenting;ETGBS)は, 認知機能低下例や全身状態不良例など, ドレナージ後の待機的な胆嚢摘出術が困難な症例に対し選択される. 当院では2018年12月よりETGBSを目的に開発された非一体型のステントであるIYO-stent(ガデリウスメディカル社製)をETGBSの際に使用しており, 技術的成功率は84%(11/13)であった. 不成功であった2例はともに胆嚢内へのガイドワイヤー留置は可能であったがIYO-stentがガイドワイヤーに追従せずにステント留置が達成されなかった.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.36.646