胆嚢癌に対する胆嚢床切除後の再発に対して門脈塞栓術後に肝右葉・肝外胆管切除・門脈合併切除術を行った1例
65歳男性.2014年9月胆嚢癌に対し,胆嚢床切除術,胆管温存領域リンパ節郭清を行った.2015年12月に閉塞性黄疸および胆管炎の診断で入院した.CTで胆嚢管合流部の総胆管狭窄と肝内胆管の拡張および肝切離部近傍に直径1cm程度の腫大リンパ節を2個認めた.ENBDを留置し胆汁細胞診で中分化腺癌を認めた.再発巣切除による根治切除を企図し肝右葉切除,肝外胆管切除術を予定した.術前門脈塞栓術で残肝容量は49.8%に増大し肝右葉・肝外胆管切除・門脈合併切除術を行った.術後病理組織検査で胆嚢癌の局所再発と診断し神経叢を介した再発が疑われた.GS療法による術後補助化学療法を1年間行い,術後2年現在無再発生存...
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Veröffentlicht in: | 胆道 2018/10/31, Vol.32(4), pp.788-793 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 65歳男性.2014年9月胆嚢癌に対し,胆嚢床切除術,胆管温存領域リンパ節郭清を行った.2015年12月に閉塞性黄疸および胆管炎の診断で入院した.CTで胆嚢管合流部の総胆管狭窄と肝内胆管の拡張および肝切離部近傍に直径1cm程度の腫大リンパ節を2個認めた.ENBDを留置し胆汁細胞診で中分化腺癌を認めた.再発巣切除による根治切除を企図し肝右葉切除,肝外胆管切除術を予定した.術前門脈塞栓術で残肝容量は49.8%に増大し肝右葉・肝外胆管切除・門脈合併切除術を行った.術後病理組織検査で胆嚢癌の局所再発と診断し神経叢を介した再発が疑われた.GS療法による術後補助化学療法を1年間行い,術後2年現在無再発生存中である.胆嚢癌の局所再発巣切除の意義は明らかになっていないが,本症例のように根治切除が安全に施行可能であれば胆道狭窄も解除され有効な治療法であると考えられた. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando.32.788 |