術前MRCPで胆道走行異常を同定しえた1例
術前に胆道走行異常を同定し,その後の検討で副交通胆管枝と診断した1例を経験したので報告する.症例は58歳女性.慢性胃炎,子宮筋腫の経過観察中の腹部超音波検査で胆嚢結石を指摘され,手術目的に当科紹介となった.術前のMRCPで後区域枝から胆嚢体部に向かう胆管枝を認めた.腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し,術中に胆嚢管に加えて既知の胆管枝を確認でき,病理所見と合わせて副交通胆管枝と診断した.術前にMRCPを行うことで,胆道走行の解剖学的変異を事前に同定することができ,腹腔鏡手術の安全性向上につながると考えられた....
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Veröffentlicht in: | 胆道 2017/05/31, Vol.31(2), pp.259-264 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 術前に胆道走行異常を同定し,その後の検討で副交通胆管枝と診断した1例を経験したので報告する.症例は58歳女性.慢性胃炎,子宮筋腫の経過観察中の腹部超音波検査で胆嚢結石を指摘され,手術目的に当科紹介となった.術前のMRCPで後区域枝から胆嚢体部に向かう胆管枝を認めた.腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し,術中に胆嚢管に加えて既知の胆管枝を確認でき,病理所見と合わせて副交通胆管枝と診断した.術前にMRCPを行うことで,胆道走行の解剖学的変異を事前に同定することができ,腹腔鏡手術の安全性向上につながると考えられた. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando.31.259 |