ERCPの基本テクニック

低侵襲医療に対するニーズが高まるなか,胆道疾患診療においてERCP関連手技はますます不可欠のものとなっている.ERCPを行う際には,防護シールドなどを用いた放射線被曝軽減への対策,機器配置などが重要である.近年のERCPは処置が中心となるため,確実な胆管挿管が求められる.カニュレーションでは,乳頭開口部の形状を把握したうえで,もっとも適切なカニュレーション法で対処することが基本である.選択的胆管挿入困難例には多くの対処法が報告されている.同じ方法を漫然と繰り返すのではなく,状況に応じた方法で対処することが重要である.術後再建腸管症例とくにRoux-en-Y法再建腸管に対するERCPではバルーン...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:胆道 2016/05/31, Vol.30(2), pp.189-197
Hauptverfasser: 良沢, 昭銘, 岩野, 博俊, 田場, 久美子, 佐藤, 洋子, 谷坂, 優樹, 原田, 舞子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:低侵襲医療に対するニーズが高まるなか,胆道疾患診療においてERCP関連手技はますます不可欠のものとなっている.ERCPを行う際には,防護シールドなどを用いた放射線被曝軽減への対策,機器配置などが重要である.近年のERCPは処置が中心となるため,確実な胆管挿管が求められる.カニュレーションでは,乳頭開口部の形状を把握したうえで,もっとも適切なカニュレーション法で対処することが基本である.選択的胆管挿入困難例には多くの対処法が報告されている.同じ方法を漫然と繰り返すのではなく,状況に応じた方法で対処することが重要である.術後再建腸管症例とくにRoux-en-Y法再建腸管に対するERCPではバルーン内視鏡を用いた良好な成績が報告されている.ERCP関連手技をより安全かつ確実に行うためには,その基本についてよく理解し,手技に習熟する必要がある.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.30.189