1年8カ月間の経過を観察しえた表面型早期胆嚢癌の1例

症例は69歳女性.近医で施行された腹部超音波検査(US)で胆嚢壁の限局性肥厚を指摘され,精査を行ったが,積極的に胆嚢癌を疑う所見が得られなかったために,経過観察となった.半年間隔で,超音波内視鏡(EUS)にて経過観察していた.指摘から約1年8カ月後に,同部位は表面平坦な胆嚢壁肥厚に発育していた.精査の結果,胆嚢癌と診断し,外科的手術を施行した.最終病理診断は,Adenocarcinoma(pap-tub1),m-RASmp,ly0,v0,pn0,pHinf0,0-IIa+IIb,Gbfであった.表面型早期胆嚢癌を診断するためには,丹念な経過観察が必要であると考えられた....

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Veröffentlicht in:胆道 2013/10/31, Vol.27(4), pp.720-725
Hauptverfasser: 宮田, 英樹, 岩尾, 年康, 吉田, 浩司, 牛尾, 純, 石野, 淳, 河瀬, 智哉, 野村, 佳克, 多田, 大和, 中島, 義博, 日下部, 崇
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は69歳女性.近医で施行された腹部超音波検査(US)で胆嚢壁の限局性肥厚を指摘され,精査を行ったが,積極的に胆嚢癌を疑う所見が得られなかったために,経過観察となった.半年間隔で,超音波内視鏡(EUS)にて経過観察していた.指摘から約1年8カ月後に,同部位は表面平坦な胆嚢壁肥厚に発育していた.精査の結果,胆嚢癌と診断し,外科的手術を施行した.最終病理診断は,Adenocarcinoma(pap-tub1),m-RASmp,ly0,v0,pn0,pHinf0,0-IIa+IIb,Gbfであった.表面型早期胆嚢癌を診断するためには,丹念な経過観察が必要であると考えられた.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.27.720