十二指腸乳頭部カルチノイドの2例<内視鏡的乳頭切除術の適応に関する検討>
要旨:今回われわれは比較的稀とされる十二指腸乳頭部カルチノイドの外科的切除及び内視鏡的切除例2例を経験したので報告する.症例1は66歳,女性.平成19年2月健診内視鏡にて十二指腸乳頭部不整潰瘍を指摘され当科を受診した.病変は径12 mm大の腫瘤潰瘍型乳頭部腫瘍であり,精査にてカルチノイドと診断され膵頭十二指腸切除術を施行した.症例2は40歳,女性.内視鏡にて十二指腸乳頭部に白色調の粘膜下腫瘍様の隆起病変を認め,精査にてカルチノイドと診断し内視鏡的乳頭切除術を施行した.十二指腸乳頭部のカルチノイドは原則外科的切除の適応とされているが,最近では深達度が浅い病変に対して内視鏡的切除を行った報告も散見...
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Veröffentlicht in: | 胆道 2010, Vol.24(5), pp.707-713 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 要旨:今回われわれは比較的稀とされる十二指腸乳頭部カルチノイドの外科的切除及び内視鏡的切除例2例を経験したので報告する.症例1は66歳,女性.平成19年2月健診内視鏡にて十二指腸乳頭部不整潰瘍を指摘され当科を受診した.病変は径12 mm大の腫瘤潰瘍型乳頭部腫瘍であり,精査にてカルチノイドと診断され膵頭十二指腸切除術を施行した.症例2は40歳,女性.内視鏡にて十二指腸乳頭部に白色調の粘膜下腫瘍様の隆起病変を認め,精査にてカルチノイドと診断し内視鏡的乳頭切除術を施行した.十二指腸乳頭部のカルチノイドは原則外科的切除の適応とされているが,最近では深達度が浅い病変に対して内視鏡的切除を行った報告も散見される.本報告例では再発は認めずに経過しているが,カルチノイドは腫瘍の性質上,長期を経て再発や転移を来たすことがあり,治療後の十分な経過観察とともに内視鏡的切除の適応決定には詳細な評価が必要と考える. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando.24.707 |