腺腫成分を伴わないIp型早期胆嚢癌とIsおよびIIb早期胆嚢癌が混在した1例

要旨: 73歳,女性.スクリーニング目的にて施行された腹部超音波検査(ultrasonography: US)にて,胆嚢ポリープを指摘され入院となった.超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography: EUS)および胆嚢二重造影の所見より,Ipポリープ以外にIIaおよびIIb病変を認めたため,早期胆嚢癌の多発病変と考え,開腹胆嚢摘出術+D2リンパ節郭清を行った.病理組織学的には,腺腫成分を伴わないIp型早期胆嚢癌と,非癌粘膜が介在したIsおよびIIb型早期胆嚢癌の混在した症例と考えられた.切片上は多発癌の可能性も考えられる点,また,腺腫成分を伴わないIp型早期胆嚢癌である点...

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Veröffentlicht in:胆道 2009, Vol.23(4), pp.668-676
Hauptverfasser: 宮田, 英樹, 佐藤, 一弘, 岩尾, 年康, 吉田, 浩司, 牛尾, 純, 佐藤, 雅, 石野, 淳, 長田, 祐輝, 河瀬, 智哉, 野村, 佳克, 森本, 聖子, 味岡, 詠生弌
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨: 73歳,女性.スクリーニング目的にて施行された腹部超音波検査(ultrasonography: US)にて,胆嚢ポリープを指摘され入院となった.超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography: EUS)および胆嚢二重造影の所見より,Ipポリープ以外にIIaおよびIIb病変を認めたため,早期胆嚢癌の多発病変と考え,開腹胆嚢摘出術+D2リンパ節郭清を行った.病理組織学的には,腺腫成分を伴わないIp型早期胆嚢癌と,非癌粘膜が介在したIsおよびIIb型早期胆嚢癌の混在した症例と考えられた.切片上は多発癌の可能性も考えられる点,また,腺腫成分を伴わないIp型早期胆嚢癌である点から,稀な症例と思われた.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.23.668