胆管結紮ラットでのタウロウルソデオキシコール酸ICGおよびBSPの胆汁中排泄の検討
閉塞性黄疸では, 各種肝トランスポーターが減少し, Mrp2やBsepの機能が低下すると考えられている.今回, 閉塞性黄疸時の肝指向性物質の胆汁中排泄の検討のため, Bsepの基質であるタウロウルソデオキシコール酸(TUDC)とMrp2の基質であるBSP, およびICGの胆汁中最大排泄量(Tm)を3日間の胆管結紮(BDL)ラットで検討した.TUDCおよびICGのTmはBDLラットで, それぞれ対照の53%と40%に低下した. BSPのTmはBDLラットで対照の13%に低下し, TUDC同時投与により44%まで改善した.TUDCのTmの減少は, Bsepの基質であるタウロコール酸ほど顕著でなく,...
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Veröffentlicht in: | 胆道 2005/03/30, Vol.19(1), pp.28-32 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 閉塞性黄疸では, 各種肝トランスポーターが減少し, Mrp2やBsepの機能が低下すると考えられている.今回, 閉塞性黄疸時の肝指向性物質の胆汁中排泄の検討のため, Bsepの基質であるタウロウルソデオキシコール酸(TUDC)とMrp2の基質であるBSP, およびICGの胆汁中最大排泄量(Tm)を3日間の胆管結紮(BDL)ラットで検討した.TUDCおよびICGのTmはBDLラットで, それぞれ対照の53%と40%に低下した. BSPのTmはBDLラットで対照の13%に低下し, TUDC同時投与により44%まで改善した.TUDCのTmの減少は, Bsepの基質であるタウロコール酸ほど顕著でなく, TUDCに特異的なBsepの毛細胆管膜への小胞輸送の亢進のためと考えられた. TUDC同時投与によりBDLで低下したBSPのTmの改善は, TUDCによるMrp2機能の部分的回復によるものと考えられた. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando1987.19.1_28 |