肝動注化学療法により治癒切除を成しえた肝門部胆管癌の1切除例
50歳, 女性. 上腹部不快感を主訴に肝門部胆管癌を診断された. 右肝動脈および左門脈に浸潤を認め, 肝予備能の点から手術不能と考え, 胆管ステント・リザーバー留置を施行した. 肝動注化学療法はCisplatin(以下CDDP)10mg/day,5-Fluorouracil(以下5-FU)250 mg/day,5 days/week,4 weeksを施行した. 肝動注後, 右肝動脈の浸潤と前後区域胆管の浸潤は軽減され, 肝予備能は改善していたため, 尾状葉合併拡大肝左葉切除・右肝動脈・門脈再建を施行した. 組織学的には胆管周囲結合織にわずかな癌細胞の遺残を認めるのみであった. 術後3 年9 カ...
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Veröffentlicht in: | 胆道 2004/05/31, Vol.18(2), pp.211-216 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 50歳, 女性. 上腹部不快感を主訴に肝門部胆管癌を診断された. 右肝動脈および左門脈に浸潤を認め, 肝予備能の点から手術不能と考え, 胆管ステント・リザーバー留置を施行した. 肝動注化学療法はCisplatin(以下CDDP)10mg/day,5-Fluorouracil(以下5-FU)250 mg/day,5 days/week,4 weeksを施行した. 肝動注後, 右肝動脈の浸潤と前後区域胆管の浸潤は軽減され, 肝予備能は改善していたため, 尾状葉合併拡大肝左葉切除・右肝動脈・門脈再建を施行した. 組織学的には胆管周囲結合織にわずかな癌細胞の遺残を認めるのみであった. 術後3 年9 カ月現在外来通院中である. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando1987.18.2_211 |