膵・胆管合流異常に合併した胆嚢原発小細胞癌の1例

症例は62歳, 女性. 上腹部不快感にて近医受診. 腹部超音波検査にて胆嚢腫瘍と診断され, 精査治療目的に当科入院した.腹部造影CTにて腫瘍による肝床部への直接浸潤像を,腹部血管撮影では胆嚢壁にに沿った濃染像を認めた.また,内視鏡的逆行性胆道膵管造影(以下ERCP)で胆管非拡張型膵・胆管合流異常を合併していた,以上より,合流異常に伴う胆嚢癌と診断し手術を施行した. 切除標本上,胆嚢頸部を中心とした結節浸潤型腫瘍あり, 病理組織学的には円形の小型な細胞で,敷石状に増殖していた.またEMAおよびchromogranin-A, synaptophysin陽性であり胆嚢原発小細胞癌と診断した....

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Veröffentlicht in:胆道 1998/12/25, Vol.12(5), pp.414-420
Hauptverfasser: 内村, 正史, 今津, 浩喜, 船曵, 孝彦, 落合, 正宏, 桜井, 洋一, 松原, 俊樹, 長谷川, 茂, 浦口, 貴, 神野, 治, 神保, 康子, 庄司, 光孝, 小林, 栄孝, 黒田, 誠
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は62歳, 女性. 上腹部不快感にて近医受診. 腹部超音波検査にて胆嚢腫瘍と診断され, 精査治療目的に当科入院した.腹部造影CTにて腫瘍による肝床部への直接浸潤像を,腹部血管撮影では胆嚢壁にに沿った濃染像を認めた.また,内視鏡的逆行性胆道膵管造影(以下ERCP)で胆管非拡張型膵・胆管合流異常を合併していた,以上より,合流異常に伴う胆嚢癌と診断し手術を施行した. 切除標本上,胆嚢頸部を中心とした結節浸潤型腫瘍あり, 病理組織学的には円形の小型な細胞で,敷石状に増殖していた.またEMAおよびchromogranin-A, synaptophysin陽性であり胆嚢原発小細胞癌と診断した.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.12.5_414