胆嚢に腺癌と小細胞癌が併存した膵・胆管合流異常症の1例

胆嚢に腺癌と小細胞癌が併存した膵胆合流異常症を経験した. 症例は51歳の女性で, 検診で総胆管の拡張を指摘され精査目的で入院した. 腹部超音波検査で胆嚢底部に22×18mmの腫瘤像が描出され, 造影MRIにて, 胆嚢の腫瘤は表面側と内側に濃染の差を認め, 異なる性格の腫瘍の併存が示唆された. ERCPでは, 総胆管が主膵管に合流する膵・胆管合流異常を認めた. 腫瘤は, 肉眼的に2.0×1.5×1.5cmの乳頭浸潤型で, 組織学的には, 腫瘤の大部分を腺癌が占め, その内部および周囲の壁内に電顕的に神経内分泌顆粒を認める小細胞癌の併存を認めた....

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Veröffentlicht in:胆道 1995/02/24, Vol.9(1), pp.61-66
Hauptverfasser: 山本, 精一, 小西, 孝司, 二上, 文夫, 津川, 浩一郎, 前田, 基一, 藪下, 和久, 黒田, 吉隆, 辻, 政彦, 三輪, 淳夫, 出町, 洋
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:胆嚢に腺癌と小細胞癌が併存した膵胆合流異常症を経験した. 症例は51歳の女性で, 検診で総胆管の拡張を指摘され精査目的で入院した. 腹部超音波検査で胆嚢底部に22×18mmの腫瘤像が描出され, 造影MRIにて, 胆嚢の腫瘤は表面側と内側に濃染の差を認め, 異なる性格の腫瘍の併存が示唆された. ERCPでは, 総胆管が主膵管に合流する膵・胆管合流異常を認めた. 腫瘤は, 肉眼的に2.0×1.5×1.5cmの乳頭浸潤型で, 組織学的には, 腫瘤の大部分を腺癌が占め, その内部および周囲の壁内に電顕的に神経内分泌顆粒を認める小細胞癌の併存を認めた.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.9.1_61