binfを中心とした胆嚢癌進行度分類とその基本術式

胆嚢癌において予後因子として重要なbinfを中心に進行度分類を行い, 自験40例を対象に基本術式について検討した. 新分類はA 群: 胆嚢内限局型[binf0 , hinf(-)], B群:肝床浸潤型[binf0, hinf(+)], C群: 軽度肝門浸潤型[binf1], D群: 高度肝門浸潤型[binfh2,3] の4群に分けた. これらの治癒切除率は, それぞれ100, 57, 27, 0%, 2年生存率はそれぞれ100, 58.8, 9.1, 0%となり, 各群間で差を認めた. 各群の根治性, 再発形式などを考慮して, A群: 胆嚢全層切除+R1 郭清, B群:肝切除+胆嚢・胆管切除+...

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Veröffentlicht in:胆道 1994/12/24, Vol.8(5), pp.451-457
Hauptverfasser: 熊沢, 健一, 芳賀, 駿介, 小川, 健治, 梶原, 哲郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:胆嚢癌において予後因子として重要なbinfを中心に進行度分類を行い, 自験40例を対象に基本術式について検討した. 新分類はA 群: 胆嚢内限局型[binf0 , hinf(-)], B群:肝床浸潤型[binf0, hinf(+)], C群: 軽度肝門浸潤型[binf1], D群: 高度肝門浸潤型[binfh2,3] の4群に分けた. これらの治癒切除率は, それぞれ100, 57, 27, 0%, 2年生存率はそれぞれ100, 58.8, 9.1, 0%となり, 各群間で差を認めた. 各群の根治性, 再発形式などを考慮して, A群: 胆嚢全層切除+R1 郭清, B群:肝切除+胆嚢・胆管切除+R2-ex 郭清, C群:肝拡大右葉切除+膵頭十二指腸切除+門脈切除+R3-ex 郭清, D群: 肝十二指腸靱帯一括切除が基本術式と考えられた. 以上より, 本分類は予後の推定ならびに基本術式の選択に有用であった.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.8.5_451