胆嚢癌に対する肝膵同時切除例の検討
過去18年間に当科で経験した胆嚢癌症例は102例で, うち90例に切除が行われ,そのうち肝膵同時切除が施行された21例について検討した. 術式は, 肝床切除+膵頭十二指腸切除 (以下PD) 13例, 肝 S4の下部および S5切除+PD 5例, 2区域以上の肝切除 +PD2例, 拡大肝右葉切除+膵全摘1例であった. また, 全例 StageIV の高度進行例であった. 癌深達度 si 8例全例に, 膵頭十二指腸領域に直接浸潤を認めた. 大血管への浸潤を 57%に認め, 門脈浸潤 8例中 3例に合併切除および再建が, 右肝動脈浸潤 9例中 7例に合併切除が行われた. リンパ節部位別転移頻度を検討...
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Veröffentlicht in: | 胆道 1994/02/25, Vol.8(1), pp.35-41 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 過去18年間に当科で経験した胆嚢癌症例は102例で, うち90例に切除が行われ,そのうち肝膵同時切除が施行された21例について検討した. 術式は, 肝床切除+膵頭十二指腸切除 (以下PD) 13例, 肝 S4の下部および S5切除+PD 5例, 2区域以上の肝切除 +PD2例, 拡大肝右葉切除+膵全摘1例であった. また, 全例 StageIV の高度進行例であった. 癌深達度 si 8例全例に, 膵頭十二指腸領域に直接浸潤を認めた. 大血管への浸潤を 57%に認め, 門脈浸潤 8例中 3例に合併切除および再建が, 右肝動脈浸潤 9例中 7例に合併切除が行われた. リンパ節部位別転移頻度を検討すると, 1群12b2で57%, 2群13aで67%と高い転移率を示し, PDによるリンパ節郭清の重要性が示唆された. 治癒切除率は28.6%で, 非治癒因子としては, n4 リンパ節転移陽性, ew(+)などが多かった. 予後は不良で, 全例が2年未満で死亡した. しかし, 相対非治癒切除以上の症例は絶対非治癒切除症例に比べ, 有意に予後良好であった. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando1987.8.1_35 |